第13回・膝前十字靭帯損傷

柔之道整骨院

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第13回・膝前十字靭帯損傷

YAWARAコラム

2018/04/10 第13回・膝前十字靭帯損傷

2014年2月号

 

今月のコラム担当:籔内院長

柔之道整骨院の院長でもあり大阪社会人サッカー一部に所属しているテクノネット大阪の現役のフィールドプレイヤーでもあり選手のスポーツトレーナーなども務める。

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膝前十字靭帯損傷

みなさん、こんにちは!!
ソチ冬季オリンピックも始まりメダルラッシュに期待したいですね。
 
今回ご紹介させていただくのはテレビ、新聞に掲載される負傷名!
膝前十字靭帯損傷」
ソチ五輪スキー女子モーグル伊藤みき選手が大会前に怪我をされて報道されていましたね!!!
 
そもそも、この靭帯ってどこにあって、そんなに怪我するのって疑問を持たれたことないでしょうか?
 
少し専門的にでもわかりやすく説明できたらと思います。
 
では、まず膝の構造から説明しましょう。
 
膝の構造
膝関節を構成する骨
膝の周囲には4つの骨があります。
1つは大腿骨(太ももの骨)
2つ目は膝蓋骨(いわゆるお皿)
3つ目は脛骨(膝の下の骨で内側にあり、弁慶の泣き所とも言う。)
4つ目が腓骨(膝の下の外側にある。)
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関節
膝を構成する関節は2つあり、
1つは大腿骨と膝蓋骨からなる膝蓋大腿関節。
もう1つは大腿骨と脛骨からなる大腿脛骨関節という。
 
軟骨
関節の部分には(骨の端っこ)軟骨と言うつるつるの部分があり、これがつるつるっとスムーズに動くことで
痛みもなく関節を滑らかに曲げ伸ばし出来るようになっている。
 
半月板
大腿脛骨関節は、関節の形からそれなりに安定を保つために凹凸があるが、更に安定感を増すために
そして膝の屈曲(曲げること)や伸展(伸ばすこと)がスムーズに行くように半月板と言う軟骨の組織がある。
半月板の働きは関節の安定化の他にクッション(衝撃吸収装置;ジャンプしたときなどの膝への衝撃を和らげる)
の働きもある。

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靭帯
膝は言ってみれば棒状の骨が上下に重なっているだけなので構造上不安定である。
そこで膝を安定化させるために重要な靭帯が4本あり、まず外側と内側にある靭帯でこれにより横の安定を保つ。
それぞれを外側(内側)側副靭帯と言う。
更に前後の揺れを防止するために膝の中に十字靭帯という靭帯がクロスしており、各々を前(後)十字靭帯という。
 
前十字靱帯(Anterior Cruciate Ligament、以下ACL)は、大腿骨外顆内面後方から
脛骨中央全面に付着し、大腿骨に対する脛骨の前方への移動、前内方への回旋を防止する。
ACLは運動の際(特に膝を伸ばしたとき)に脛骨が前に飛び出したり、ぐらついたりしないよう
「ストッパー」としての役割を果たしているという事になる。
他には後十字靭帯(PCL)、内側側副靭帯(MCL)、外側側副靭帯(LCL)
が膝を安定させている靭帯である。

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なぜ、このACLが損傷しやすいのか??
原因はとしては
膝関節の正常可動域を越えた動きを強制されたときに生じるが
『急激な方向転換』
『ジャンプの着地に失敗したとき』
などに受傷しやすくなっている。
多くは、ジャンプ、着地、ひねり、ストップの際に膝にストレスがかかって受傷する非接触性損傷である。
その他、膝に直接物体や人があたって損傷を起こす接触性損傷や、
スキーでの受傷のように膝に回旋力や内・外反力が介達的に働いて受傷する介達損傷がある。
受傷時の膝は軽度屈曲、外反位で、大腿骨は脛骨に対して外旋している場合がほとんどである。
このことをKnee in Toe outと呼び最もACLを損傷しやすい姿位であると考えられる。

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この姿位はひどければ、MCL、内側半月板の損傷も伴うことがしばしみられる。

画像5.jpg

Unhappy triad(不幸の三徴)とも呼ばれています。
 
いくつか動画を載せおきます。
youyubeより
http://www.youtube.com/watch?v=84OUUz3u7Lc&list=PL40E4078C10BD57B8
http://www.youtube.com/watch?v=oHgu5e9K3Ww&list=PL40E4078C10BD57B8
http://www.youtube.com/watch?v=FwoT50GNdFk&list=PL40E4078C10BD57B8
女性の多くが男性に比べて、前十字靱帯周囲の骨の隙間が狭いことや、関節が柔らかいこと(関節弛緩)、
筋力が弱いこと、女性ホルモンなどの要因が影響していると言われており、
2〜9倍男性より多いとの発表もあります。
 
その他に、女性はACLの損傷を起こす危険な動作をとりやすいことが、
ACL損傷の発生率を高くしていると明らかになってきています。
リハビリではこの危険な動作をしないように動作の練習もしていきますので、
女性の方は特に注意して練習していきましょう。
 
 
参考文献
インターネットより引用
 
 

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