第43回・赤ちゃんが産まれたら

柔之道整骨院

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第43回・赤ちゃんが産まれたら

YAWARAコラム

2018/04/10 第43回・赤ちゃんが産まれたら

2018年 2月号

 

今月のコラム担当:楠田先生

こんにちは!鍼灸師の楠田です。
 
普段は女性専門で妊娠・出産前後のケアや治療をメインにしております。

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【赤ちゃんが生まれたら】

「子供が生まれても体重がもどらない・・・そんな方は産後矯正を」こんな広告フレーズをよく目にしますが、私は体型を戻すよりも先に、まずお母さんが自分のためにしないといけない事は他にあると思っています。
 
 
 
赤ちゃんが生まれたら、お母さんがまずしないといけないことは「自分を元気にさせること」です。
 
それはもちろん体のためではありますが、心の安定にも必要不可欠なことだからです。
 
 
 
 
 
■産後の体は・・・
 
<栄養スカスカ>
 
お腹のなかで小さな細胞からヒトへ成長させるためには、沢山の栄養が必要です。
 
母親は妊娠中、自分の栄養を優先的に胎児に運びます。出産後の体は栄養スカスカなのです。
 
 
 
<疲れすぎて更に消化機能が弱まる>
 
出産で体力・気力ともに使い果たした体は、食べた物を消化して栄養を吸収する力が弱くなっています。
 
更に不定期に来る夜中の授乳・1日中続く緊張で交感神経が常に働いている状態になり、ますます消化がしづらくなります。
 
 
 
(図1)
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■子供が生まれたら、まずしないといけない事
 
私たちの脳の中では、細胞同士のメッセージをやり取りするための物質が常に働いています。この働きがスムーズに行われることが、心の安定にはとっても必要なこと。
 
そのメッセージをやり取りする物質の土台となるものはタンパク質・ビタミンB群やビタミンC、マグネシウムなどのミネラルです。
 
特に出産を経て栄養がスカスカになった体にはしっかりと補給をして栄養素たちです。
 
 
 
しかし産後のお母さんの体はというと・・・前述したとおり消化機能が弱まっています。
 
どんなに食事に気を使っていても、消化する力が弱まっているとせっかく胃に入った栄養を十分に取り入れることが出来ません。
 
栄養を消化・吸収できない体は心の安定を失い、産後うつにも繋がってしまいます。
 
自分の体を元気にするため、心の安定を保つため、お母さんが初めにしないといけないことは弱まった消化機能を戻すことなのです。
 
 
 
 
 
■お母さんの体が一番
 
小児鍼やベビーマッサージの効果の1つに「虐待予防」があることをご存知ですか?これはあまり知られていないかもしれません。
 
小児鍼やベビーマッサージを行うことで赤ちゃんの不調やグズグズが和らぎ、結果お母さんに少しのゆとりが生まれ、虐待に繋がることを防ぐことが出来ると考えられています。
 
ついつい赤ちゃんの事が第1になりますが、お母さんは赤ちゃんのためにもご自身の体を大切にしてあげてください。
 
 
 
 
 
 
 
最近はインターネットで検索すれば産後ケアを行っている場所はたくさん見つかります。受けられる際は骨盤にだけ着目したところではなく内臓や神経系などのバランスを診てケアしてくれる所をおすすめします。
 
もうすぐ出産を迎える方、そのご家族の方、ぜひ今から自宅の近くでケアができる場所を探しておいてください。
 
産後ケアは思っている以上に大切ですよ(^^)
 
 
 
(図2)
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